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2014年04月19日

たんぽぽ新聞  笑う者の運命は光のごとく輝く

【3分で読める『致知』の感動する話】

「笑う者の運命は光のごとく輝く」
……………………………………………… 
     
          宅間正恭 (タクマ工務店社長)  


先日、
 ある経営者が奥様を連れて事務所に
 駆け込んできた。
 
 自分の会社が倒産寸前となり、
 自殺を考えていたところ、
 ある人から私に会うことを
 勧められたのだという。

 見ると思い詰めた表情で、
 顔に死相を浮かべている。
 私は彼にまず
「笑って死にたいか、
 泣いて死にたいか、どっちや?」
 と尋ね、
 笑って死にたいと答えた彼を 
 近くの堤防まで連れて行った。

 そして
「自殺するなら俺が見とったるで、
 ここで死ね。
 そのかわり1つ約束しよう。
 一緒に1時間ほど笑おうやないか」
 と提案した。

 おかしなことなど1つもないのに、
 ただ笑うというのはなかなか難しい。
 私も必死だった。
 
 しかし、初めは泣き笑いをしていた
 彼から、最後には本物の笑い声が 
 聞かれ、別れ際には
「もう死ぬのをやめました」
 という言葉を聞くことができ、
 ほっと胸を撫で下ろした。

 ・   ・   ・   ・   ・

 岐阜県大垣市で工務店を経営する
 私の元には、毎月50名を超える
 人たちが全国から訪れてくる。

 事務所の上のフロアで行われる
 先祖供養祭と、締め括りに行う
「笑いの練習」に参加するためである。

 たとえ四面楚歌の状態でも、
 笑える人は必ず逆境を
 乗り越えることができる。
 これは66年の人生を生きてきた
 私の実感である。

 笑うことの大切さを私に教えて
 くださったのは、生長の家創始者の 
 谷口雅春先生だった。

 私が中学3年になったある日、
 父がこれを読め、
 と渡してくれたのが、
 先生のご著書『生命の實相』で、
 その中の一節に私は強く
 胸を打たれた。

「笑う者の運命は光のごとく輝き、
 しかめ面する者の運命は
 闇の底に沈衰する。
 
 諸君はそのいずれを選ぼうとも
 自己の好みに委されたまったくの
 自由を許されているのである。
 
 光となって輝きたい者は笑うがよい、
 闇の底に沈衰したい者は 
 眉をしかめるがよい」
 
 私は一人でも多くの人にこの教えを
 伝えたいと思い、高校時代は、
 生長の家の青年会活動に積極的に
 参加するようになった。

 先生のお話は非常にユニークで、
 何事も心の持ち方が大切だ、
 と常々おっしゃっていた。

 例えば、登山の話をされる時は 
 こんな調子である。

「皆さんは山を登ると思うから
 エラい(しんどい)んや。
 私は山がくだる、山がくだる、
 と思うからちっとも疲れない」

 ・   ・   ・   ・   ・

 高校卒業後、名古屋の建設会社に
 就職した私に独立の決意を与えて
 くださったのも、
 やはり谷口先生だった。

 ある講習会で、先生は当時の 
 日本の漁業に深刻な影響を与えた
 200カイリ問題に触れられ、

「遠くの海まで行かなくとも、
 “心”で魚たちを呼んで、
 日本の領海に来てもらえばいい」
  
 と言われた。
 同様に、仕事がしたい、
 人のお役に立ちたいという
 気持ちがあれば、
 必ずよい仕事が入ってくる。
 
 私はそう考えて、36歳の時に
 タクマ工務店を設立した。

 取引先との人脈もなく、
 当初は仕事の注文も皆無だったものの、
「まず心に描け」という先生の言葉を 
 思い出し、瞑目してお客様の相談に
 応じている風景をイメージした。

 笑う門には福来たる、
 といわれるように、
 どんな時でもにこにこと笑顔を 
 浮かべていると、人は必ず 
 声を掛けてくださるものである。

 おかげさまで仕事は年々増えていき、
 10年後には念願の会社組織に
 することができた。

 その恩返しにと、自宅の広間を
「八笑道場」と名づけ、冒頭に紹介した
 先祖供養祭と笑いの練習を定期的に 
 行うようになった。

 さらに会社でも、毎日昼と夕方に
 15分間ずつの唱和を
 行うようにした。
 
「繁栄だぁ、健康だぁ、
 千客万来大喜びだーっ」

 と言って、皆でワッハッハ、
 ワッハッハ、と笑うのである。

 そのおかげか、深刻な不況が続く 
 建築業界にあって、当社には
 お客様から様々なご依頼を 
 いただいている。

 ・   ・   ・   ・   ・

 ところで、八笑道場には様々な悩みや
 苦しみを抱えた人たちがやってくるが、
 私自身もその例外ではない。

 いまから7年前のことだった。

 私の会社で働いていた次女が、
 交通事故で非業の死を遂げたのである。
 
 事故原因は、運転をしていた若者の 
 スピード違反と脇見運転によるもの。
 まだ28歳の若さで、2人の幼子を
 残したままという悲痛な状況だった。
 
 私の妻や娘の主人は、
 半狂乱になって次女の死を悲しんだ。
 しかし、
 ここで私までがパニック状態に陥る 
 わけにはいかず、傷ついた家族を
 何とか支えていこうと気を奮った。
 そして

「肉体はなくなったけれども、
 魂は生き通しや。
 この世を早く卒業しただけやから、
 悲しんだらあかん。
 相手を恨んだらあかん」

 と言って聞かせ、
 皆、想像以上に早く、
 深い悲しみから
 立ち直ることができた。

 谷口先生はご著書の中で
「幸福でもないのに笑えないというな。
 笑わないから幸福が来ないのである」
 とも述べておられる。

 これまでの人生はいいことが
 なかったからもうダメだ。
 どんなことをしてもよくならないと
 悲観している人をよく見かけるが、
 人の人生は果たして
 “過去”によって決まってしまう
 ものだろうか。

 どんなに苦しいことや
 辛いことがあっても、
 自分の人生は“未来”から
 やってくる。

 そう考えていつも 
 にこにこと笑っていれば、
 きっと運命は好転する。

 すべての幸福は、
 笑うことから始まるような
 気がしている。

………………………………………………

「笑う者の運命は光のごとく輝く」
 宅間正恭              
(タクマ工務店社長)                             
『致知』2010年5月号
 特集「精進の中に楽あり」より 

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Posted by まーてる at 11:30│Comments(1)人生
この記事へのコメント
おはようございます。昨日はありがとうございました。肝臓守くんの、渡久山です。今後、先生のブログやフェイスブックをみて勉強させていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
Posted by 渡久山 昌照 at 2014年09月02日 08:28
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